Q-Fit official site

with Quantum Bit, your work shift will Fit.

課題
今や社会インフラになっているコンビニエンスストア。私たちも日々お世話になっている。
そこでの課題の1つが働く方々のシフト問題だ。効率と働く人の希望を両立させ、健康や安全にも配慮しなければならない。
「Q-Fit」は、量子アニーリング技術を使って、複数の条件を同時に満たす最適シフトの作成をめざす。

ワークショップから
「Q-Fit」は、2021年開催の「量子アニーリングを利用した組合せ最適化問題の解法に関するワークショップ・チュートリアル(東北大学情報科学研究科 大関真之教授)」のオンライングループワークのためにランダム編成された40のグループのうち、グループ38を母体に、同じ方向の課題を持つグループ39、20が合流したチーム「Qool Consulting」が構築している。

チームQool Consulting
「Qool Consulting」は、大学1年生~大学院生~社会人混成の約10名のチーム。
学生は物理学専攻者がメイン。社会人は、物理専攻から人文領域のメンバーまで幅広い。チームA(ロジック班)とチームB(Webアプリ・ビジネス班)が、それぞれ日常の勉学や研究や仕事などなどと並行して役割分担しながら進行中。

課題の詳細

シフト作成の条件はいろいろ。どんどん足して行こう!?

シフト枠ごとに、必要なスキル別の人数があり、各スタッフの希望(ぜひ入いりたい枠、入いれる枠、入いれない枠)があり、ルールとして連続勤務できない枠数、女性の勤務ができない枠・・などなど。これらを重み付けして、量子アニーリングマシンに投入する『制約条件』として設定し、最適解をはじき出す。量子アニーリングマシンは超高速ではあるが、式のたて方を間違えると、最適解に到達できなかったり、マシンに負荷がかかり過ぎたりする。新しい条件が必要になるたび、ベストな式を組み立てる。

現バージョンの仕様はこちら(PRODUCTページ)

背景

量子アニーリング技術で社会課題を解決する!

「Q-Fit」は、さまざまなベクトルの好奇心や、向上心や、疑問・・、例えば量子力学を専攻しているとか、量子ゲート方式と量子アニーリング方式を比較したいとか、話題の量子コンピューティングはこれからの企業にとって必須のテーマだとか、あの大関教授が一般参加のワークショップを開催するらしいからきっと何かおもしろいことが起こるだろうとか、D-waveマシンを実際に動かせるらしい!動かしてみたい!とか、量子コンピュータって超ハヤイらしいけど、そもそも量子アニーリング技術でどんなすごいことできるんだろうとか、本当に社会課題を解決できたりするんだろうか?・・とか・・を持ってオンライン上に集まったメンバーが、大関先生の熱量に引き込まれた結果、実際に何かを形にしようとしているプロジェクトの1つ。

ワークショップ

私達が参加した「量子アニーリングを利用した組合せ最適化問題の解法に関するワークショップ・チュートリアル(主催:東北大学 研究推進・支援機構 知の創出センター)」は、「世界中で急ピッチで研究が進められている量子アニーリング技術を、全国の高校生・大学生・大学院生・社会人の方にも開かれた形で利用できることを目的としたイベント」である。英文タイトルは、「Quantum annealing for you」。for youがグッと来る。

コンビニシフト問題と量子アニーリング

日々進化を続け多くの役割を担っているコンビニエンスストア。社会からの期待があまりにも大きくなったことで、店長(経営者)とスタッフ(被雇用者)の両方が満足する健全なシフトの作成は、深刻な社会課題になりつつある。量子アニーリングはその解決手段になるのだろうか。

メンバー紹介

チーム「Qool-consulting」のメンバー紹介は、こちら

量子アニーリングマシンに投入する計算式

ところで、量子アニーリングマシンが解を出すために私たちが投入する式は、どんなものなのだろうか? 実際の式は、こんな感じなのである。

計算式の紹介(FORMULA)のページへ

Q-Fit ロードマップ

Q-Fitの歩み

Qool Consulting

チーム日記

ワークショップの当初予定は90分✕3回の講義+90分✕2回の実習のところ、大関先生の尽きることのない情熱に支えられて第1回から200分、その後、230分、300分と順調に記録を伸ばし、第4回(追加!)は7時間超え、2回の実習と2日間の卒業試験は、ほぼ12時間ずつであった。これになんとかかんとか着いて行きつつ、実習と卒試の準備・発表をリアルには会ったことのないグループメンバーと共に乗り切った。
そして、とうとう10月の量子コンピューティングEXPO【秋】@幕張メッセで、リアルプレゼンを実施。何よりも、会場でチームの何名かのメンバーは初めてリアルに会ってプレゼンの最終打ち合わせをし昼食を食べる。昨日までは顔も本名も知らなかったメンバー。あらためてQA4Uは不思議で奇跡的な企てだ。
数日後には、数社様からお問い合わせをいただき、コンビニ業界以外の業界のシフト作成のご苦労を伺う。(続行中)
次はいよいよ、12月の量子アニーリングソリューションコンテスト。QA4Uの枠を出た公募コンテストである。量子アニーリングソリューションコンテストのページへ(本サイトを離れて別ページが開きます)
11月の1次エントリーと12月9日の動画提出を終えて、結果待ち中・・・。(← 2021.12.10 今、ココです。)

(2021.06.30)7月からのチーム

卒業試験を終えたタイミングで、大関先生がグループ20の皆さんを紹介してくださった。これでうちのチームは、3グループ混成、質量ともにますます充実。オンラインコミュニケーション重要!

(2021.07.18)卒試後の改善仕様決定

店長さんの苦労も、スタッフの皆さんの事情もわかる。量子アニーリングマシンに頑張ってもらって自由度の高い条件設定で、最適なシフトを導きだしたい・・で、まずはここから。

(2021.07.22)Q-Fitのロゴ

Q-Fitのロゴがミーティング全会一致で決定! 波と粒子の二重性を表現していると申しますか、Qのニョロっとした尻尾のニョロっと具合とその上に乗っている球体の位置が絶妙なのです。